青い星を君に捧げる【弐】
横に腰を下ろした彼にお酒を渡す。既に呑んでいるようで、風に乗ってほんのりと別のお酒の匂いがする。
「ハジメ様、改めましてお誕生日おめでとうございます」
私は柱に隠しおいて置いた小さな箱をハジメ様に手渡した。目線の高さまで箱を上げた彼はまじまじとそれを見つめる。
「開けていいか」
「はい。喜んでいただけると嬉しいのですが」
丁寧な手つきで包装を解き、箱を開ける。中に入っているものをハジメ様はそっと持ち上げた。
私が彼のために購入したのはシルバーのバングル。普段浴衣を着ていることの多い様子なので、控えめなものを選んだ。
それでいて繊細に彫り込まれているそれを付けてくれたハジメ様を見て、やっぱりこれにして良かったと心の底から思った。
「ありがとう」
「っ!!……はい!!」
手中から箱を降ろしたハジメ様は立つと、追うように見上げていた私を抱き上げる。突如として高くなった視界に驚き、ぎゅうと彼の男性らしい首に腕を回した。
「今夜、俺のものになってくれるか」
耳元で囁くその声に誘われ、私はこくりと頷く。
そうして私たちは闇に2人で沈んだ。とても幸せな夜だった。
「ハジメ様、改めましてお誕生日おめでとうございます」
私は柱に隠しおいて置いた小さな箱をハジメ様に手渡した。目線の高さまで箱を上げた彼はまじまじとそれを見つめる。
「開けていいか」
「はい。喜んでいただけると嬉しいのですが」
丁寧な手つきで包装を解き、箱を開ける。中に入っているものをハジメ様はそっと持ち上げた。
私が彼のために購入したのはシルバーのバングル。普段浴衣を着ていることの多い様子なので、控えめなものを選んだ。
それでいて繊細に彫り込まれているそれを付けてくれたハジメ様を見て、やっぱりこれにして良かったと心の底から思った。
「ありがとう」
「っ!!……はい!!」
手中から箱を降ろしたハジメ様は立つと、追うように見上げていた私を抱き上げる。突如として高くなった視界に驚き、ぎゅうと彼の男性らしい首に腕を回した。
「今夜、俺のものになってくれるか」
耳元で囁くその声に誘われ、私はこくりと頷く。
そうして私たちは闇に2人で沈んだ。とても幸せな夜だった。