青い星を君に捧げる【弐】
【次回予告】

『青い星を君に捧げる【零】』



これは月桂樹の、終わりと始まり
これは月橘の、始まりと終わり
の備忘録である。


生きる意味を見出せずただ息をしているだけの日々で、リリィが出会ったのは西を納める暴走族白虎の総長だった。


第一印象は最悪、嫌いなタイプにカテゴライズされた彼と何度も再会するうちにリリィは佑真に惹かれていく。


そんな佑真が隠していた秘密。それは2人にとって特別なものだった。


自分勝手で、孤高で、人の心の中に我が物顔で入り込んで助けてくれる彼と過ごす日々の中で、ずっと家から逃げていたリリィに普通の女の子になって自由になりたいという願いが生まれる。




そして訪れる決戦の日。



____お願い、行かないで……


____あなたは、間違いなく俺の光だったんだ


____……愛してる


彼は私の夜に浮かぶ美しい月
あなたは俺にとって生きる希望



もう2度と戻ることのできない2人の青い春と愛の物語
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