青い星を君に捧げる【弐】
「慎、彼方と優それからリンファを連れて地下へ。1階に着く頃には匡が部隊を連れて待ってるから」


「ちょ、待って!!?匡って波瑠の幼なじみって言ってたあの赤髪のこと!?」


3人とも青龍倉庫に私の様子を見に単身で訪れた匡を見たことがある。


「その匡がなぜ異国に部隊なんて連れてくる力があるんだ」


「そおだよ!!それに僕たちが地下に行くとして波瑠は湊を1人で助けに行くの!?危険だよ」


「そうです!!二手に別れましょう!!そのほうが「私には権力がある」……え?」


なぜ、どうして、と詰め寄ってくる4人を手でいなして落ち着かせる。


本当はずっと秘密にしておくつもりだった。青龍のみんなには何も持たない私を受け入れて欲しかったから。


それでも、大切な人たちを守るためなら躊躇はしない。


「決して私が殺されることはない。だけど、みんなの命までは保証できないから、だから」


__カチャ


突如として出現し、ピストルをこちらに向けたスーツを纏う男たち4人。


そして悟った。


とうとう私の秘密を1つ明かす日がやってきたのだと。


固まる青龍たちより一歩前に足を踏み出す。
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