青い星を君に捧げる【弐】
「まだやり直せるよ。ランのやりたいように人生過ごして楽しまないと」
震えるランの体を包むように抱きしめた。やっと彼に届いた瞬間だった。
降りかかる雨からあなたを守る傘にやっとなれる気がした。
「……すまない。口を挟んでもいいか」
わたしたちの頭上から慎の声が聞こえ、ランがようやく顔を上げる。それに伴ってわたしも慎へと目を向けた。
「上階に爆発物を設置してあるなら解除して欲しいんだ。湊がまだいるし、それを助けに行った奴らも残ってる」
「……止めてやりたいが、一度動き出したものの解除は不可能だ」
そんな……波瑠たちが。
ついてきてくれた本郷家の人たちがざわついた。
「それじゃあ僕たちは無事に帰って来てくれることを信じるしかできないってこと!!!」
ランが肯定するように静かに頷いた。
ここにいたらわたしたち爆発に巻き込まれると、一行は地上を目指し階段を登ることにした。
震えるランの体を包むように抱きしめた。やっと彼に届いた瞬間だった。
降りかかる雨からあなたを守る傘にやっとなれる気がした。
「……すまない。口を挟んでもいいか」
わたしたちの頭上から慎の声が聞こえ、ランがようやく顔を上げる。それに伴ってわたしも慎へと目を向けた。
「上階に爆発物を設置してあるなら解除して欲しいんだ。湊がまだいるし、それを助けに行った奴らも残ってる」
「……止めてやりたいが、一度動き出したものの解除は不可能だ」
そんな……波瑠たちが。
ついてきてくれた本郷家の人たちがざわついた。
「それじゃあ僕たちは無事に帰って来てくれることを信じるしかできないってこと!!!」
ランが肯定するように静かに頷いた。
ここにいたらわたしたち爆発に巻き込まれると、一行は地上を目指し階段を登ることにした。