青い星を君に捧げる【弐】
「阿久津様、準備整いました。その男も連れていきますか?」
近くに止まっていたヘリから降りてきた男がそう言うと、匡は頷き他にも司令を出す。そして未だ動けずにいる俺に近づくと、手にしていた銃を雑に投げた。
「持ってけ。それがあればとりあえず生き延びれるだろ」
胸に当たり、側に転がった銃には本郷家の家紋が刻まれている。聞きたいことは山ほどあるが、これ以上追求することは止そうと思った。
「天沢と繋がっていたのになぜ生かすんだ。俺は本郷の敵なんだぞ」
去ろうとしていた匡に投げかけた。
「あの人にはまだお前が必要だと思ったから。それだけだ」
それだけ言い残すとヤツはマフィアの男を担ぎ、待機していたヘリに乗り込んでしまった。
ヘリのプロペラが大風を作り出し、煽られる。
リリィ……俺もお前の味方だ。たとえ周りが否定したとしても。
俺は日本へと帰るべく、立ち上がるために力を振り絞った。
近くに止まっていたヘリから降りてきた男がそう言うと、匡は頷き他にも司令を出す。そして未だ動けずにいる俺に近づくと、手にしていた銃を雑に投げた。
「持ってけ。それがあればとりあえず生き延びれるだろ」
胸に当たり、側に転がった銃には本郷家の家紋が刻まれている。聞きたいことは山ほどあるが、これ以上追求することは止そうと思った。
「天沢と繋がっていたのになぜ生かすんだ。俺は本郷の敵なんだぞ」
去ろうとしていた匡に投げかけた。
「あの人にはまだお前が必要だと思ったから。それだけだ」
それだけ言い残すとヤツはマフィアの男を担ぎ、待機していたヘリに乗り込んでしまった。
ヘリのプロペラが大風を作り出し、煽られる。
リリィ……俺もお前の味方だ。たとえ周りが否定したとしても。
俺は日本へと帰るべく、立ち上がるために力を振り絞った。