青い星を君に捧げる【弐】
「はいッ。ありがとうございます!!」


じんわりと涙を浮かべながら、だけど笑いながらランは言った。

疲れ切っているであろうリンファとランを一旦本郷家が管轄するホテルへと送り出した。


そして、ずっと見守っていた慎たちと向き合う。彼らも彼らでボロボロ。私たちも宿泊先であるホテルへと移動することとなった。


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ホテルで入浴、食事を済ませた私たちは再び部屋へと会していた。


私と慎、それから彼方。リモートでの参加として剣人、杏里。幹部ではないが真実を知った者として優。


そして


「なんで理事長と、えっと……波瑠の幼なじみさん?」


理事長の聡太郎と、私が呼びつけた匡(変装中)が合流していた。


「いや〜、実はハルとは従兄妹でね。最も俺は本家筋じゃないんだけど」


聡太郎が場を和ませようと軽薄な口調で告げる。私たちの関係を知った青龍メンバーはその事実と本家筋という聞き慣れない言葉に首を傾げた。


「まずはせっかくの修学旅行をめちゃくちゃにしてしまったことを詫びよう」


すまなかった、と匡の隣に座っていた私は頭を下げて謝る。


「……そのことは俺たちも自分たちから首を突っ込んだからな。謝罪は不要だろ。それよりも俺たちは知りたいことがあるんだが」
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