花の名前
白い薔薇のつぼみ
桜が舞い散る四月のある日。
私は生まれて初めて一目惚れをした。
今日から高校一年生。
入学式を終え、自分のクラスに行くと、そこには沢山のクラスメイトが談笑をして楽しんでいた。
今日から私も、憧れの高校生活!
高校生になったら、みんなでどこかへ出かけて、お泊まり会とか、彼氏とか、あるんだろうか…。
中学生の時とは違う、楽しそうな雰囲気に私は胸を躍らせた。
「ねぇ。あの人カッコよくない?」
「マジじゃん。芸能人とか?」
「男の俺でも惚れそう。」
そんな声がちらほら聞こえてきたのは、ある男の子が入ってきた時だった。
その人は、背が高くてとても整った顔立ちをしている。
ふと名札を見ると、花 と書いてあった。
珍しい苗字だなぁ。と感心しているのも束の間。
その容姿端麗な彼に私も生まれて初めて惹かれていた。
「花くんっていうの? 私、真凜|《まりん》っていうの!よかったらメールとか…」
いかにも一軍という女子が話しかけていた。
髪はふわふわで、目もでかい。
芋のような私とは大違いなモテそうな女子だった。
けれど、彼はそんな女子にも目もくれず、吐き捨てるように言った。
「ウザい。」
え。と声に出してしまいそうなほど、短い言葉だった。その女子はというと、あ、ご、ごめんね〜汗 と言って、他の女子のところに行っては陰口を言っているようだった。
一瞬にして彼の好感度がクラスのみんなから下がったのが目に見えた。
私は生まれて初めて一目惚れをした。
今日から高校一年生。
入学式を終え、自分のクラスに行くと、そこには沢山のクラスメイトが談笑をして楽しんでいた。
今日から私も、憧れの高校生活!
高校生になったら、みんなでどこかへ出かけて、お泊まり会とか、彼氏とか、あるんだろうか…。
中学生の時とは違う、楽しそうな雰囲気に私は胸を躍らせた。
「ねぇ。あの人カッコよくない?」
「マジじゃん。芸能人とか?」
「男の俺でも惚れそう。」
そんな声がちらほら聞こえてきたのは、ある男の子が入ってきた時だった。
その人は、背が高くてとても整った顔立ちをしている。
ふと名札を見ると、花 と書いてあった。
珍しい苗字だなぁ。と感心しているのも束の間。
その容姿端麗な彼に私も生まれて初めて惹かれていた。
「花くんっていうの? 私、真凜|《まりん》っていうの!よかったらメールとか…」
いかにも一軍という女子が話しかけていた。
髪はふわふわで、目もでかい。
芋のような私とは大違いなモテそうな女子だった。
けれど、彼はそんな女子にも目もくれず、吐き捨てるように言った。
「ウザい。」
え。と声に出してしまいそうなほど、短い言葉だった。その女子はというと、あ、ご、ごめんね〜汗 と言って、他の女子のところに行っては陰口を言っているようだった。
一瞬にして彼の好感度がクラスのみんなから下がったのが目に見えた。