青色交差点
翌朝のチェックアウト後、旅館の中庭で写真を撮ることにした。

中学の時に撮った写真を見て同じ位置に並ぶ。

写真撮影が終わるとメッセージグループを作成しそこで写真がシェアされた。あの時は夜の暗闇の中皆無表情だったのにこの写真では陽の光を浴びて満面の笑顔だ。

『また皆で会いたいね。』という高島さんの言葉に須藤くんがポン！と手をたたく。

「わかった。俺に彼女出来たら集まろう。祝ってよ。」

「それじゃいつまでも会えない。」

「佐原ひどい！日下部、こんな冷たいやつ辞めといた方がいいよ。俺にしとく？」

須藤くんが私の肩に手を置くと颯太が『触るな！』と私を抱き寄せる。その様子を見て高島さんが目を細める。

「次は誰かの結婚式かもね。」

「その時は笠野くんがカメラマンやって、私がフルート吹かせてもらうよ。」

嬉しそうに言った小橋さんは笠野くんに『俺達の結婚式だったらどうすんだよ。』と突っ込まれ、二人で赤面していた。そんな中颯太が爆弾発言をする。
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