青色交差点
本を買うと挟んである短冊状の売り上げスリップか栞替わりに挟んでいたレシートか何かだとばかり思ったが、それにしては大きいその紙を拾った日下部さんがそこに書かれている文字を追って赤面している。
───まさか!
突如記憶がよみがえる。俺が今手に持っているのは日下部さんが中二の夏休みの読書感想文で感想を書いた本、つまりあの修学旅行のバスの中で俺が読んでいた本だった。
そしてそこに挟まっていたのは修学旅行の後彼女に向けて書いた恋文だった。渡す勇気なんてないとわかりつつ書いた手紙だったので気持ちが赤裸々に書かれており手紙と言うよりポエムのような文章だった。そんなとてつもなく恥ずかしいものが本をタイムカプセルとして本人に届いてしまったのだ。
───まさか!
突如記憶がよみがえる。俺が今手に持っているのは日下部さんが中二の夏休みの読書感想文で感想を書いた本、つまりあの修学旅行のバスの中で俺が読んでいた本だった。
そしてそこに挟まっていたのは修学旅行の後彼女に向けて書いた恋文だった。渡す勇気なんてないとわかりつつ書いた手紙だったので気持ちが赤裸々に書かれており手紙と言うよりポエムのような文章だった。そんなとてつもなく恥ずかしいものが本をタイムカプセルとして本人に届いてしまったのだ。