青色交差点
「私ね、今まで付き合った人達に、一緒にいてつまらないとか味気ないとか盛り上がりに欠けるとか言われて振られたの。振られても涙も出なくて、あっそっかって。何事もなかったように日常に戻れるんだ。中学の頃言われたみたいにロボットなのかなって思って。」

「そんなわけない。そいつらの見る目がないだけだよ。少なくともあの修学旅行の班のやつらはそんなこと思ってない。」

「そうかな。」

「そうだよ。それに俺に関して言えば・・・」

───言え、今こそそのタイミングだ。

「日下部さんのことが好きだ。一緒にいるのが楽しい。これからも一緒にいたいから俺と付き合ってほしい。」

14年越しの告白。日下部さんの目から涙がこぼれた。彼女は震えた声で『はい。』という言葉を絞り出した。
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