青色交差点
初めてのキスとは思えないくらい濃厚な触れ合いだった。それもそのはず。14年もこじらせていた初恋なのだから。
唇と唇が離れると日下部さんは荒い息のまま座りこんでしまったので合わせて腰を下ろす。
先程は触れるのに夢中で見ている余裕がなかった潤んだ瞳と唇。これからは俺が独占出来るのだと思うともう一度触れたくなってしまう。しかしそんなことをしたら唇だけで済むわけがなくて『ごめん。いきなり。』と謝った。
「ううん。私がその、煽ったっていうか。恥ずかしい。自分があんなこと言うなんて思わなかった。」
そう言ってレースのカーテンに顔を埋める。
───可愛い過ぎてずるい。そんなこと言われたら俺が特別みたいじゃないか。どうして俺は指一本触れないなんて誓ってしまったんだろう。何紳士ぶってんだか。
唇と唇が離れると日下部さんは荒い息のまま座りこんでしまったので合わせて腰を下ろす。
先程は触れるのに夢中で見ている余裕がなかった潤んだ瞳と唇。これからは俺が独占出来るのだと思うともう一度触れたくなってしまう。しかしそんなことをしたら唇だけで済むわけがなくて『ごめん。いきなり。』と謝った。
「ううん。私がその、煽ったっていうか。恥ずかしい。自分があんなこと言うなんて思わなかった。」
そう言ってレースのカーテンに顔を埋める。
───可愛い過ぎてずるい。そんなこと言われたら俺が特別みたいじゃないか。どうして俺は指一本触れないなんて誓ってしまったんだろう。何紳士ぶってんだか。