青色交差点
「は?何なの?」
「チーム陰キャのくせにさ。」
「放っとこ。めんどくさ。」
女子達は思いきり見下した口調で男子達に言う。その場にいたくなくて急いで廊下に出ていこうとするとちょうど小橋さんが教室に入ってくるところだった。係の仕事で荷物をたくさん抱えていた彼女は一瞬で状況を察したのか道を空けてくれる。短く会釈をして廊下に出た私の耳にリーダーの声が届いた。
「てか、日下部さんて何考えてんのかわかんないよね。いつも無表情で淡々としててロボットみたい。私は一人で平気ですって顔してさ。ほんとはぼっちで寂しいんでしょ。」
その後に取り巻き達が『そういう子ってキレると怖いんだよね~。』『日下部陽南なんていかにも陽キャっぽい名前なのに超陰キャだよね。』と続く。私には聞こえていないと思っているのか、そう思わせて聞かせたいのか、恐らく後者だろう。
「チーム陰キャのくせにさ。」
「放っとこ。めんどくさ。」
女子達は思いきり見下した口調で男子達に言う。その場にいたくなくて急いで廊下に出ていこうとするとちょうど小橋さんが教室に入ってくるところだった。係の仕事で荷物をたくさん抱えていた彼女は一瞬で状況を察したのか道を空けてくれる。短く会釈をして廊下に出た私の耳にリーダーの声が届いた。
「てか、日下部さんて何考えてんのかわかんないよね。いつも無表情で淡々としててロボットみたい。私は一人で平気ですって顔してさ。ほんとはぼっちで寂しいんでしょ。」
その後に取り巻き達が『そういう子ってキレると怖いんだよね~。』『日下部陽南なんていかにも陽キャっぽい名前なのに超陰キャだよね。』と続く。私には聞こえていないと思っているのか、そう思わせて聞かせたいのか、恐らく後者だろう。