島津くんしっかりしてください
それからはきゃっきゃと楽しそうに話す鞠亜さんの話を聞き流し、急いで家に帰ったらすぐに島津くんの部屋に向かう。






ばたんっと勢いよくドアを開くと、ベッドに横たわっていた島津くんが飛び起きた。






「え、なななな何⁉ どうしたの? 急にどうしたの⁉」



「……スマホ、貸して」



「え?」



「スマホ」



「は、はいっ!」






手のひらに置かれたスマホを数秒操作し再び島津くんに返す。






「……え? なに? 何したの?」






「鞠亜さんに昨日送ろうとしてたメッセージを送っただけ」





「え”!?」






何してんの⁉



そう焦ったように叫んで、慌ててトーク画面を表示する島津くん。







そこにはしっかりと。






『今度どっか遊びに行かない?』






そのメッセージが送信されていて。






それを目に入れた瞬間、島津くんは赤くなって、青くなった。






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