島津くんしっかりしてください
9,感情
あの家に行ってから、数日後。
私はあの日雨に降られてしまったせいか、風邪をひいてしまって、数日間寝込むことになってしまった。
ようやく登校できたのは、夏休み前最後の登校日だった。
校長先生の無駄に長い話をうまく受け流し、目を細めた。
……毎日気まずいよなあ。
こんな時思い出すのは、島津くんのこと。
あれから、島津くんとは話していない。
島津くんがあからさまに私を避けるようになって、夜の相談もしなくなった。
……あの日。
私が島津くんに叫んだ言葉は、全部本音で。
あんなにはっきりと言った自分に驚きはしているけど、嘘なんて一つも言っていない。
だから、島津くんに避けられていることは本来喜ばしいこと。
……その、はずなのに。
どうして、こんなにも心臓が痛いんだろう。
一体、どうして……?
********************
「あ、真見―」
「はい?」
終業式を終えて、教室へ戻ろうとした時、背後から酒井先生が声をかけてきた。
「明日から夏休みなんだが、文化祭実行委員会の集まりが何回かあるから、よろしくな」
「……は」
同時に渡されたプリント。
そこには、夏休みの予定がびっしりと書き込まれていて。
「まぁ、そういうわけだからよろしくな!」
「え、ちょ待っ……」
いってしまった。
酒井先生さては、文句いわれるのわかって逃げたな……。
はっと、短く息を吐き、再びプリントに目を落とす。
……うーわ、ナニコレ。
仕事多すぎて、夏休みが夏休みしてないよ? これ。
なるほど、文化祭実行委員がなかなか決まらなかったのは、これが原因か。
私はあの日雨に降られてしまったせいか、風邪をひいてしまって、数日間寝込むことになってしまった。
ようやく登校できたのは、夏休み前最後の登校日だった。
校長先生の無駄に長い話をうまく受け流し、目を細めた。
……毎日気まずいよなあ。
こんな時思い出すのは、島津くんのこと。
あれから、島津くんとは話していない。
島津くんがあからさまに私を避けるようになって、夜の相談もしなくなった。
……あの日。
私が島津くんに叫んだ言葉は、全部本音で。
あんなにはっきりと言った自分に驚きはしているけど、嘘なんて一つも言っていない。
だから、島津くんに避けられていることは本来喜ばしいこと。
……その、はずなのに。
どうして、こんなにも心臓が痛いんだろう。
一体、どうして……?
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「あ、真見―」
「はい?」
終業式を終えて、教室へ戻ろうとした時、背後から酒井先生が声をかけてきた。
「明日から夏休みなんだが、文化祭実行委員会の集まりが何回かあるから、よろしくな」
「……は」
同時に渡されたプリント。
そこには、夏休みの予定がびっしりと書き込まれていて。
「まぁ、そういうわけだからよろしくな!」
「え、ちょ待っ……」
いってしまった。
酒井先生さては、文句いわれるのわかって逃げたな……。
はっと、短く息を吐き、再びプリントに目を落とす。
……うーわ、ナニコレ。
仕事多すぎて、夏休みが夏休みしてないよ? これ。
なるほど、文化祭実行委員がなかなか決まらなかったのは、これが原因か。