島津くんしっかりしてください
「だから夏祭りの時は嬉しかったんだー」






輝かんばかりの笑顔。








それから、何か思いついたかのように眉を上げて。









「そうだ! 今度は真見さんが何か質問していいよ!」





なんて言い出す。









「はあ?」






眉を顰める私に、島津くんは興奮した口調で続けた。









「この前は俺が色々聞いちゃったから、その代わり! なんでもいいよ!」




「……なんでもいいの?」



「うん!」









島津くんがこくりと頷くのを確認してそれから恐る恐る、と言った様子で疑問を口にした。











ずっと気になっていたこと。





でも、ずっと聞くことが出来なくて、避けてきたこと。











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