島津くんしっかりしてください
柔らかな笑みで患者を癒す、白衣の天使。







看護師として働く鞠亜さんはとても簡単に想像がついた。









「鞠姉って昔からずっと看護師になりたいって言っててね。その夢に向かって真っすぐに努力してるの……なんか、凄いな、かっこいいなって。憧れてて……」





「……」





「……そしたら、いつの間にか好きになってた」




「……そっか。そう、なんだね」









途切れ途切れに、でもはっきりと言いきった島津くん。





鞠亜さんについて話す島津くんの横顔は、とても綺麗で。









澄んだ瞳が、きらきらと夕日に溶けていた。











……うらやましいな。






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