島津くんしっかりしてください
14,文化祭当日
「メーイドさん、連絡先交換してよ~」
「ご主人様、ご注文はいかがなさいますか?」
「ん~スマイル一つ!」
「……」
「えーそんなに怖い顔しないでよ~冗談じゃん? じゃあおすすめで!」
「お冷でございます。ごゆっくりお寛ぎください」
へらへらと軽い笑みを受け流し、テーブルに水をごん、と置く。
一例して厨房へと戻り、ふっと息を吐いた。
今日は文化祭二日目。
一般公開がされているということもあって、一日目よりはるかに客が多かった。
正直いってかなり忙しい。
だから、ナンパを真面目にさばいている暇はないのだ。
すなわちあの対応は仕方ないこと。うん。
憂さ晴らしをしているわけではない。……うん。
島津くん、いつ鞠亜さんに告白するのかな。
胸のあたりにもやもやとしたものがこみ上げて、はぁーっと息を吐く。
私には、関係ない。
だけど、鞠亜さんがどんな返事を返すのか、興味はある。
告白を邪魔したいわけじゃなくて、ただ、気になるだけ。
……でも。流石に告白を盗み見るのは良心が痛む。
どうしたものか……。
む、と眉を寄せた時、呼び鈴の音が聞こえて。
「ご主人様、ご注文はいかがなさいますか?」
「ん~スマイル一つ!」
「……」
「えーそんなに怖い顔しないでよ~冗談じゃん? じゃあおすすめで!」
「お冷でございます。ごゆっくりお寛ぎください」
へらへらと軽い笑みを受け流し、テーブルに水をごん、と置く。
一例して厨房へと戻り、ふっと息を吐いた。
今日は文化祭二日目。
一般公開がされているということもあって、一日目よりはるかに客が多かった。
正直いってかなり忙しい。
だから、ナンパを真面目にさばいている暇はないのだ。
すなわちあの対応は仕方ないこと。うん。
憂さ晴らしをしているわけではない。……うん。
島津くん、いつ鞠亜さんに告白するのかな。
胸のあたりにもやもやとしたものがこみ上げて、はぁーっと息を吐く。
私には、関係ない。
だけど、鞠亜さんがどんな返事を返すのか、興味はある。
告白を邪魔したいわけじゃなくて、ただ、気になるだけ。
……でも。流石に告白を盗み見るのは良心が痛む。
どうしたものか……。
む、と眉を寄せた時、呼び鈴の音が聞こえて。