島津くんしっかりしてください
と、島津くんと目が合って。









「島津くん、鞠亜さん来てるよ」




「え? 鞠姉が?」




「うん。お父さんと一緒に来たんだって」





「へぇ……鞠姉のお父さんとも久しぶりに会うし……挨拶してこようかな。ありがとう、真見さん」




「んー」









軽く返事をして、さっさと行くようにひらひらと手を振った。










……これで、いいんだ。





これが、最適な距離感。








私は島津くんが幸せでいてくれさえすれば、それでいい。






ずっと応援してきたんだ。









私は、島津くんの笑顔が好き。












だから、これでいい。









これが最善なんだから。

















しばらくしてシフト交代の時間がやってきて。






しばらく休みだけど……何をしよう。











加奈子は今からシフトだし……一人か。











まぁ適当にぶらぶらしてたら時間はすぐに過ぎるだろう。









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