島津くんしっかりしてください
「もう、ですか? すぐに?」
「えぇ……すぐに……久しぶりに誠ちゃんとゆっくりできると思ったのに……研究所のメンバーから連絡が来ちゃって……こんなのって、酷いわ……っ」
「あはは……私も残念です」
ぷるぷると肩を震わせる洋子さんの肩に手を置いて、苦笑いを漏らした。
「ことねも洋子おばちゃんと一緒に帰るから。ばいばい、まこちゃん! おしごと頑張ってね!」
鞠亜さんの腕からようやく解放された琴音はにこにこと笑って、私の頭に手を伸ばす。
身をかがめると、ぽってりとした温かいてのひらが頭の上に載って、よしよし、と優しく撫でられる。
目が合うと、嬉しそうにはにかむ琴音。
え、かわ……。
かわいすぎる。
妹がかわいすぎる件について。
「……うん。お仕事頑張るから、琴音は少しだけお留守番できる? 文化祭が終わったらどこか遊びに行こうか」
やっとのことでそう返す。
琴音はぱぁあっと表情を明るくして。
「え、ほんと! 行きたーい! ことね、頑張っておるすばんしてるね!」
「……うん」
なんて健気な妹なんだ……。
お姉ちゃんなんでも買ってあげる。
頑張ってバイトのシフトを増やそう……。
最近文化祭準備で忙しかったこともあって、琴音と過ごす時間があまり取れなかった反動なのかな。
琴音のエンジェルスマイルが強化されている気がする……。
眩しい……。
琴音と洋子さんとはその場で別れて、また鞠亜さんと島津くんとの三人きり。
「えぇ……すぐに……久しぶりに誠ちゃんとゆっくりできると思ったのに……研究所のメンバーから連絡が来ちゃって……こんなのって、酷いわ……っ」
「あはは……私も残念です」
ぷるぷると肩を震わせる洋子さんの肩に手を置いて、苦笑いを漏らした。
「ことねも洋子おばちゃんと一緒に帰るから。ばいばい、まこちゃん! おしごと頑張ってね!」
鞠亜さんの腕からようやく解放された琴音はにこにこと笑って、私の頭に手を伸ばす。
身をかがめると、ぽってりとした温かいてのひらが頭の上に載って、よしよし、と優しく撫でられる。
目が合うと、嬉しそうにはにかむ琴音。
え、かわ……。
かわいすぎる。
妹がかわいすぎる件について。
「……うん。お仕事頑張るから、琴音は少しだけお留守番できる? 文化祭が終わったらどこか遊びに行こうか」
やっとのことでそう返す。
琴音はぱぁあっと表情を明るくして。
「え、ほんと! 行きたーい! ことね、頑張っておるすばんしてるね!」
「……うん」
なんて健気な妹なんだ……。
お姉ちゃんなんでも買ってあげる。
頑張ってバイトのシフトを増やそう……。
最近文化祭準備で忙しかったこともあって、琴音と過ごす時間があまり取れなかった反動なのかな。
琴音のエンジェルスマイルが強化されている気がする……。
眩しい……。
琴音と洋子さんとはその場で別れて、また鞠亜さんと島津くんとの三人きり。