島津くんしっかりしてください
「……どうしてやめちゃったの?」
「……才能の限界ってやつ?」
真面目な顔をしてそう決めて見せる鞠姉に、はーっと大きく息を吐いた。
「茶化さないでよ……」
「茶化してないよ~?」
いや、これは絶対にからかってる。
にやにやと緩んだ口元が証拠だ。
「まーぶっちゃけちゃうとさ、別に歌手にならなくても歌って、歌えるなって気づいちゃったの」
「へぇ……」
「そんなこと言い出したらこの世にあるほとんどの職業がそうなんだけどねー。でも、その時点で歌手になるのは違うって、なっちゃった」
「……」
そんなことがあったのか……。
こんな話、初めて聞いた。
ここまで聞いちゃったら全部知りたくなって。
そのまま何気なく質問を続けた。
「……才能の限界ってやつ?」
真面目な顔をしてそう決めて見せる鞠姉に、はーっと大きく息を吐いた。
「茶化さないでよ……」
「茶化してないよ~?」
いや、これは絶対にからかってる。
にやにやと緩んだ口元が証拠だ。
「まーぶっちゃけちゃうとさ、別に歌手にならなくても歌って、歌えるなって気づいちゃったの」
「へぇ……」
「そんなこと言い出したらこの世にあるほとんどの職業がそうなんだけどねー。でも、その時点で歌手になるのは違うって、なっちゃった」
「……」
そんなことがあったのか……。
こんな話、初めて聞いた。
ここまで聞いちゃったら全部知りたくなって。
そのまま何気なく質問を続けた。