島津くんしっかりしてください
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〈陽平 side〉
「えへへっ。ようへ―お兄ちゃんのおうちってどんなのかなー?」
「うん? 普通だと思うけどな」
「ふつう? ふつうなのかー」
こんなたわいもない話をしながら帰路を歩く俺と琴音ちゃん。
……正直、俺だってこんな風になるとは思っていなかった。
たまたま家の近くを歩いていてら真見さんを見つけて、これをかけたのが事の発端。
真見さんに妹がいたことさえも初耳だ。
……それにしても、似てないよなぁ。
ふわふわとした色素の薄い髪に、丸くて大きな茶色い瞳。
顔立ちはかわいさに全振りしており、どちらかといえば綺麗な顔立ちをした真見さんとは全くと言っていいほど似ていない。
妹だといわれなければ絶対に気づくことはできなかっただろう。
「……ねぇ、真見さんってどんな人なの?」
「まこちゃんのこと?」
「そうそう」
真見さんの名前を出すと、一気に琴音ちゃんは顔を明るくさせる。
「まこちゃんはねーいっつも頑張ってるんだよー! それでねー優しくてねー、ことねが寝るときにえほんを呼んでくれるの!」
「そっか……いいお姉ちゃんなんだね」
〈陽平 side〉
「えへへっ。ようへ―お兄ちゃんのおうちってどんなのかなー?」
「うん? 普通だと思うけどな」
「ふつう? ふつうなのかー」
こんなたわいもない話をしながら帰路を歩く俺と琴音ちゃん。
……正直、俺だってこんな風になるとは思っていなかった。
たまたま家の近くを歩いていてら真見さんを見つけて、これをかけたのが事の発端。
真見さんに妹がいたことさえも初耳だ。
……それにしても、似てないよなぁ。
ふわふわとした色素の薄い髪に、丸くて大きな茶色い瞳。
顔立ちはかわいさに全振りしており、どちらかといえば綺麗な顔立ちをした真見さんとは全くと言っていいほど似ていない。
妹だといわれなければ絶対に気づくことはできなかっただろう。
「……ねぇ、真見さんってどんな人なの?」
「まこちゃんのこと?」
「そうそう」
真見さんの名前を出すと、一気に琴音ちゃんは顔を明るくさせる。
「まこちゃんはねーいっつも頑張ってるんだよー! それでねー優しくてねー、ことねが寝るときにえほんを呼んでくれるの!」
「そっか……いいお姉ちゃんなんだね」