島津くんしっかりしてください
……でも、それは間違いだったのかな。
あの日、あんなにも眩しく見えた島津くんが、こんなにもやつれて、萎んでいて。
変化することが怖いんじゃないって教えてくれたのは、確かに島津くんだったのに。
……どうすればいいのか、わからない。
震える唇を噛み締めて、肺に溜まった空気を一想いに押し出す。
ソファーの座面にゆるゆると額を下ろした。
すると、微かに島津くんのまつ毛が揺れて。
うつらうつらとしたブラウンの瞳がこちらにレンズを絞った。
まずい、振動で起こしてしまったのかもしれない。
起きる前に部屋に戻って――……
「……さねみ、さん……?」
「……」
ふわふわと夢見心地な口調。
あの日、あんなにも眩しく見えた島津くんが、こんなにもやつれて、萎んでいて。
変化することが怖いんじゃないって教えてくれたのは、確かに島津くんだったのに。
……どうすればいいのか、わからない。
震える唇を噛み締めて、肺に溜まった空気を一想いに押し出す。
ソファーの座面にゆるゆると額を下ろした。
すると、微かに島津くんのまつ毛が揺れて。
うつらうつらとしたブラウンの瞳がこちらにレンズを絞った。
まずい、振動で起こしてしまったのかもしれない。
起きる前に部屋に戻って――……
「……さねみ、さん……?」
「……」
ふわふわと夢見心地な口調。