島津くんしっかりしてください
「……今回は、ちゃんと伝わったよね?」




「……っあ、え……?」









赤く染まった頬は、寒さに耐えるためか。










それとも――……。
















私の言葉に、動揺でもしてくれているのか。









もしも後者なら……嬉しいな。












その頬を包み込んで、ぐっと背伸びをした。







こつんと、額を合わせる。














「……私が、ずっとそばにいるよ」





「っさ、真見さ……」




「島津くんを一人になんてしない。……だって、島津くんは私の恩人で、好きな人だもん」




「っ……!」









大きく見開かれた瞳を、また笑みで満たして、一歩後ろへと下がる。









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