島津くんしっかりしてください
6章
19,頭にこびりついた不安感
……とは、言ったものの。
「あれから島津くんに避けられまくってまともに話できてない……」
「あらあら~」
力なく呟いて机にうつ伏せる私に、加奈子は間延びした声を上げる。
それからによによと口元の緩み切った笑みを浮かべた。
「『あの』誠が恋ねぇ~? ずぅ~っと誤魔化してた誠が、ねぇえ?」
「……うざ」
「あらら? 照れ隠しデスかぁ~?」
「……」
加奈子は私の恋バナを聞くのがそれはもうとても楽しいようで。
頬を緩めつつも、あくまでいじるという体制を崩そうとはしない。
「まこちゃんったらかわいいねえ、ね? 琴音ちゃん?」
そう琴音に声をかける加奈子。
琴音はきょとんと動きを止めて、それからにっこりと笑顔を浮かべた。
「まこちゃんようへ―お兄ちゃんのことだいすきだからね」
「あれから島津くんに避けられまくってまともに話できてない……」
「あらあら~」
力なく呟いて机にうつ伏せる私に、加奈子は間延びした声を上げる。
それからによによと口元の緩み切った笑みを浮かべた。
「『あの』誠が恋ねぇ~? ずぅ~っと誤魔化してた誠が、ねぇえ?」
「……うざ」
「あらら? 照れ隠しデスかぁ~?」
「……」
加奈子は私の恋バナを聞くのがそれはもうとても楽しいようで。
頬を緩めつつも、あくまでいじるという体制を崩そうとはしない。
「まこちゃんったらかわいいねえ、ね? 琴音ちゃん?」
そう琴音に声をかける加奈子。
琴音はきょとんと動きを止めて、それからにっこりと笑顔を浮かべた。
「まこちゃんようへ―お兄ちゃんのことだいすきだからね」