島津くんしっかりしてください
熱?
そんな馬鹿な。
ありえない、熱なんてひいてたら自分で気が付くでしょ。
流石に。
特に焦ることもなく、渡された体温計を脇に挟み込んだ。
ピピ、と微かな電子音を発して、測定が終わる。
浮かんだ数字を目にして、つい目を瞬いた。
「38度……?」
え、嘘。
私疲れてるのかな、38度って……。
目を丸くする私に、加奈子は瞬時に体温計をひったくるように奪い、言う。
「もう! 通りで様子が変だと思った。あんた体弱いんだから少しは気を付けなよ! この前も熱出したばっかじゃない!」
その剣幕にぱちぱちと目を瞬かせた。
どうやら、目の錯覚ではなかったらしい。
加奈子の言葉に、琴音も心配そうに眉を寄せてこちらの様子を伺った。
そんな馬鹿な。
ありえない、熱なんてひいてたら自分で気が付くでしょ。
流石に。
特に焦ることもなく、渡された体温計を脇に挟み込んだ。
ピピ、と微かな電子音を発して、測定が終わる。
浮かんだ数字を目にして、つい目を瞬いた。
「38度……?」
え、嘘。
私疲れてるのかな、38度って……。
目を丸くする私に、加奈子は瞬時に体温計をひったくるように奪い、言う。
「もう! 通りで様子が変だと思った。あんた体弱いんだから少しは気を付けなよ! この前も熱出したばっかじゃない!」
その剣幕にぱちぱちと目を瞬かせた。
どうやら、目の錯覚ではなかったらしい。
加奈子の言葉に、琴音も心配そうに眉を寄せてこちらの様子を伺った。