島津くんしっかりしてください
……少しくらい、甘えてみてもいいよね?













普段なら絶対にできないけど、やっぱり私、体調が悪いみたいだ。






思考がうまくまとまらない。










ただただ、島津くんに心配されているという時間が欲しかった。









ぷく、と頬を膨らませる私に島津くんは慌てたように声を漏らして、あわあわと慌て始めた。






それからもごもごと籠った声色で呟く。



















「……し、心配だったよ? もちろん……」




「!……えへへ」






照れたように俯く島津くんに、斜めだった機嫌もすぐに治ってしまう。







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