島津くんしっかりしてください
顔を上げて先輩を真っ直ぐに見据えた。
「……私、島津くんに告白したんです」
「っえ、」
黒い瞳がまん丸く見開かれていく。
その中心に映り込んだ私は、酷く緊張した面持ちで。
……――ただぎゅっと、胸の前で手を握りしめた。
「……いつ?」
「クリスマス当日です」
「へぇ……ちゃんと挑発に乗ってくれたんだ?」
ぱちぱちと数回瞬きをした後、先輩はふっと楽し気に唇を上へ持ち上げた。
「それで陽平はなんて?」
「……返事はまだもらえてません」
「なるほどなるほど。つまり都合のいい女としてキープされてるってことか」
「言い方どうにかなりませんか……?」
「……私、島津くんに告白したんです」
「っえ、」
黒い瞳がまん丸く見開かれていく。
その中心に映り込んだ私は、酷く緊張した面持ちで。
……――ただぎゅっと、胸の前で手を握りしめた。
「……いつ?」
「クリスマス当日です」
「へぇ……ちゃんと挑発に乗ってくれたんだ?」
ぱちぱちと数回瞬きをした後、先輩はふっと楽し気に唇を上へ持ち上げた。
「それで陽平はなんて?」
「……返事はまだもらえてません」
「なるほどなるほど。つまり都合のいい女としてキープされてるってことか」
「言い方どうにかなりませんか……?」