島津くんしっかりしてください
え? それ、って……。
「捨てるって……どうして?
言葉の意図が汲み取れなくて首を傾げると、島津くんはうぐってダメージを受けたようにうつむいた。
「だって俺はこんなにうじうじしてて情けないし、いつ真見さんに愛想つかされるかわかんないよ……」
「馬鹿なの?」
「バッ……」
思わず口に出してしまった私に、ぱちぱちと瞬きを繰り返した後再びうつむこうとする島津くん。
引き留めるようにその頬を両手で包み込んで、こちらに視線を合わせた。
「さ、真見さんっ?」
「……私、言ったよね?」
「え、何を……?」
「島津くんはどんくさくて、不器用で、情けない人だって」
「ゔっ」
思わずバッサリと言い切った私に、その瞳が絶望に染まっていく。
「捨てるって……どうして?
言葉の意図が汲み取れなくて首を傾げると、島津くんはうぐってダメージを受けたようにうつむいた。
「だって俺はこんなにうじうじしてて情けないし、いつ真見さんに愛想つかされるかわかんないよ……」
「馬鹿なの?」
「バッ……」
思わず口に出してしまった私に、ぱちぱちと瞬きを繰り返した後再びうつむこうとする島津くん。
引き留めるようにその頬を両手で包み込んで、こちらに視線を合わせた。
「さ、真見さんっ?」
「……私、言ったよね?」
「え、何を……?」
「島津くんはどんくさくて、不器用で、情けない人だって」
「ゔっ」
思わずバッサリと言い切った私に、その瞳が絶望に染まっていく。