島津くんしっかりしてください
はぁ、とまた大きなため息をつく。






早いとこ休みたいし……とりあえず義務付けられている先生へのタイム報告をしてしまおう。







ひょこひょこと足を引きずり、先生の元へ向かう。
















タイムを口早に伝えて、もう適当なところに座って休んでいようと足を引きずっている、と。










「……あれ? 誠ちゃん?」








投げかけられた言葉に、びくりと肩が震える。






……何か、デジャブ。







幾度となくこんな風に名前を呼ばれたことがある気が……。
















……そう、きっと。








後ろを振り返ったら、金髪を輝かせ、胡散臭い笑顔を浮かべる男子生徒がこちらに手を振っているんだろう。















……いっそのこと無視してしまおうか。









一瞬そう思いつくけど、ぽんと肩に手を置かれて観念した。














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