島津くんしっかりしてください
琴音は洋子さんと島津くんに頭を撫でられて、にこにこと上機嫌なようで。






私がここで働くことで、琴音にいい影響を与えられるというのは事実なんだろう。






それなら私の意見はやっぱり一つだ。






「洋子さん」



「んー?」






呼びかけると視線が合って、私はぺこりと頭を下げる。







「これから家政婦として、お世話になります。よろしくお願いします」















琴音が笑顔でいるためなら、私はなんだってできるから。






……私が琴音を幸せにするって。決めたのだから。






< 56 / 372 >

この作品をシェア

pagetop