島津くんしっかりしてください
第2章
3,初恋は台風のように
土曜日のお昼頃。
今日の夕方から島津くんの家に住まわせてもらうことになっていて、私と琴音は荷造りに勤しんでいた。
「まこちゃん! ふく全部いれたよ! あとクマゴロウもつれていっていい?」
「ほんと? えらいえらい。もちろんいいよ。琴音のお友達だもんね」
「うんっ!」
褒めると、撫でてと言わんばかりに頭を私の方へと向ける。
お望み通りに撫でると、琴音はぱぁあっと表情を明るくさせて、クマゴロウを強く抱きしめた。
クマゴロウというのは、琴音のお気に入りであるクマのぬいぐるみだ。
琴音の身長と同じほどの大きさがあって、ふわふわとした手触りが気持ちいいので、たまに私も抱きしめさせてもらっている。
……よし、だいたいの荷物は詰め終わったかな。
服、歯ブラシ、制服、教科書、その他諸々……。
うん、ばっちり。
忘れ物はないだろう。
「琴音ー、そろそろお昼食べようか」
「ごはんっ!」
呼びかけると琴音はぱたぱたと走り寄って、椅子へと座る。
内は基本的に洋食が多い。
理由は簡単。
琴音の好物が洋食に多いからだ。
でも、たまに和食が食べたくなるのは本音で。
だから今日は和食にしようかな。
今日は時間に余裕があるので、品数を増やして卵焼きも作ろうかな。
そんなことを脳の片隅で考えながら、ちゃっちゃと手を動かす。
お味噌汁、ほうれん草のお浸し、あと昨日の残り物の煮物を温めて……。
頭の中で時間配分を考え、着々と一品ずつ完成させていく。
お米は……うん、ちゃんと炊けてる。
白米をお茶碗によそって、琴音に渡す。
普段琴音は料理をテーブルに並べる係だ。
今日の夕方から島津くんの家に住まわせてもらうことになっていて、私と琴音は荷造りに勤しんでいた。
「まこちゃん! ふく全部いれたよ! あとクマゴロウもつれていっていい?」
「ほんと? えらいえらい。もちろんいいよ。琴音のお友達だもんね」
「うんっ!」
褒めると、撫でてと言わんばかりに頭を私の方へと向ける。
お望み通りに撫でると、琴音はぱぁあっと表情を明るくさせて、クマゴロウを強く抱きしめた。
クマゴロウというのは、琴音のお気に入りであるクマのぬいぐるみだ。
琴音の身長と同じほどの大きさがあって、ふわふわとした手触りが気持ちいいので、たまに私も抱きしめさせてもらっている。
……よし、だいたいの荷物は詰め終わったかな。
服、歯ブラシ、制服、教科書、その他諸々……。
うん、ばっちり。
忘れ物はないだろう。
「琴音ー、そろそろお昼食べようか」
「ごはんっ!」
呼びかけると琴音はぱたぱたと走り寄って、椅子へと座る。
内は基本的に洋食が多い。
理由は簡単。
琴音の好物が洋食に多いからだ。
でも、たまに和食が食べたくなるのは本音で。
だから今日は和食にしようかな。
今日は時間に余裕があるので、品数を増やして卵焼きも作ろうかな。
そんなことを脳の片隅で考えながら、ちゃっちゃと手を動かす。
お味噌汁、ほうれん草のお浸し、あと昨日の残り物の煮物を温めて……。
頭の中で時間配分を考え、着々と一品ずつ完成させていく。
お米は……うん、ちゃんと炊けてる。
白米をお茶碗によそって、琴音に渡す。
普段琴音は料理をテーブルに並べる係だ。