島津くんしっかりしてください
鈴が転がるようなかわいらしく、心地よい声。
それが聞こえたほうを振り返ると、そこには目を丸くした女性の姿。
「え……鞠姉?」
「やっぱり陽くんだ~! 久しぶり、元気だった?」
島津くんに鞠姉と呼ばれた女性は、ぱあっと瞳を輝かせて手を振る。
「あ、う、うん。元気だよ。そっちこそ久しぶり……」
島津くんはぎこちなく微笑んで、手を振り返した。
……ふむ。顔見知りのおばさまにも人見知りしていた島津くんが笑顔を見せるなんて……。
「……あっ」
その時、柔らかなミルクティーベージュの髪に、見覚えがあることに気が付く。
この人……あの写真の女性だ。
島津くんの片思いの相手だっていう……。
髪の長さは違うけど、間違いない。
優し気に垂れた目じりと、ぷっくりとした愛らしい唇の形がそっくりだ。
それが聞こえたほうを振り返ると、そこには目を丸くした女性の姿。
「え……鞠姉?」
「やっぱり陽くんだ~! 久しぶり、元気だった?」
島津くんに鞠姉と呼ばれた女性は、ぱあっと瞳を輝かせて手を振る。
「あ、う、うん。元気だよ。そっちこそ久しぶり……」
島津くんはぎこちなく微笑んで、手を振り返した。
……ふむ。顔見知りのおばさまにも人見知りしていた島津くんが笑顔を見せるなんて……。
「……あっ」
その時、柔らかなミルクティーベージュの髪に、見覚えがあることに気が付く。
この人……あの写真の女性だ。
島津くんの片思いの相手だっていう……。
髪の長さは違うけど、間違いない。
優し気に垂れた目じりと、ぷっくりとした愛らしい唇の形がそっくりだ。