島津くんしっかりしてください
2人の会話に、苦笑いしつつ割り込んだ。






「えっと……はい。さっき紹介された通り、島津くんのクラスメイトの真見誠です」






私の言葉を聞くと彼女は驚いたように眉を上げ、じわじわと噛み締めるように破顔する。






「陽くんが普通に話せる友達ができるなんて……いつの間にこんなに大きくなったの……? 初めてあった時なんか、こんなのだったのに……」






こんなの、と指でサイズを表す『鞠姉』さんにぷっと吹き出した。






あの……お姉さん、そのサイズ小人どころじゃないんですけど。






いや、まず私島津くんと友達だなんて一言も言ってないはず。






でも、ぐすぐすと涙ぐむお姉さんに、何も言えずに黙り込む。






「鞠姉、ほら、自己紹介しないと……今の状況、ただの変人だよ」



「はっ……そうだった!」






鞠姉さんはぴゅっと涙をひっこめると、手をぎゅっと握りしめてくる。





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