島津くんしっかりしてください
「あ……」






さっきまでのラフな姿がいいなと思っていたのに。






壁を作られたことに、少しショックを受ける。






「……あ、そうだ。それでね? 話があったんだ」



「あ、そっか。言ってたね」






何だろう?




やっぱり俺知らず知らずのうちに変な事やらかしてたとか……?






首を傾げると、真見さんは上目遣いでこちらをまっすぐに見つめる。









ちょ、距離近……っ。



どうしても身長差があるから仕方ないけど、上目遣いやばい……。






照明に照らされて青く光る瞳に、意識が引き込まれた。











「……私が、島津くんの恋に協力してあげようか?」



「ぅえッ……」






緊張で声が裏返って、慌てて口元を押さえた。






協力……?



俺の恋……?




何の話だ?






……あ。もしかして。









< 85 / 372 >

この作品をシェア

pagetop