クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「私も、遥希くんといるのは楽しいよ……?でも、あんまり2人だけで行動するのもやっぱり変な誤解を招くかもしれないし……」
それならきっと、皐月さんもいて3人でただ遊んでいるような形の方がいいと思う。
「ではやはり俺も行きます」
「皐月さん……じゃあ、よろしくお願いします……!」
「ちょ、美都ちゃん!?」
「お願い遥希くん……」
「っ……本当それずるいよね、挙げ句の果てに無自覚とか」
急に頬を朱色に染めた遥希くん。
無自覚……?
どういうことだろう……?
「まーいーや。じゃあ、遊園地行かない?」
遊園地……!
「僕の家が経営してるでっかい遊園地があるんだ。だから、そこ行こうよ」
「す、すごい……!いいのっ?」
「もちろんだよ」
ふっと優しく微笑んでくれた遥希くん。
行くのは明後日。
とっても楽しみだな……!
遥希くんと、皐月さんと少しでも仲がよくなれたら嬉しい。