クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
その後、奏くんが注文をしてくれて、品が来るまで私達はお話をして待っていることにした。


「今日、なにかあったか?」

「?あ!うん!」

「ふふっ、どうしたんだ?」


優しく微笑みかけてくれる奏くんに、私は嬉しくなって口を開いた。


「今日、クラスの遥希くんがお勉強教えてくれたんだ!たまたま抜けてたとこだったから、とっても助かったの。それに、きっと仲も深まったと思って、嬉しくて」

「……そうか」

「うん!」


あれ……?奏くん、なんだか不機嫌になっててるような……。


も、もしかして……!


「ごめんね……!凡ミスするなって感じだよね……」 

「いや、そうじゃない。ただ、ちょっと悲しくてな」

「……えっ……?ど、どうして……?」


どうしよう、奏くんのこと傷つけちゃったっ……嫌われちゃったかな……?


「俺じゃなくて、ソイツと楽しく過ごしてると、美都がどこかに行っちゃいそうでな」

「そ、そんな!私はずっと奏くんのそばにいるよ……?」


っていうか、いたい……!ずっと奏くんと一緒がいい……。

< 11 / 243 >

この作品をシェア

pagetop