クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
こんな子だったら……久宝奏も、すぐ落ちてしまうだろうな。


にしても……時折、勘違いしてしまいそうになる。


美都ちゃんが絶対に久宝奏のことが好きなのはわかっている。


けど、こんなに優しくされてしまっては……勘違いも、当たり前だろう。


「先生にバレちゃうと没収されちゃうかもしれないから、あんまりバレないようによろしくお願いします……!」

「ふふっ、わかったよ、ありがとう美都ちゃん」


ああ、この小さくて優しくて可愛すぎるこの子を思い切り抱きしめたい。


美都ちゃんは、どうやったら僕のこと、見てくれるんだろうな。


「ふふっ、喋るの久しぶりで嬉しいな」

「っ……僕も、だよ」


本当……可愛すぎて、直視できない。


美しくて……可愛らしくて、優しくて……こうも理想的な女性がいるのだろうか。


これは、ファンクラブなんてあってもおかしくないぐらいだ。


きっとみんな美都ちゃんに救われているのだろう。


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