クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「……お姫様抱っこした上に、そんなに可愛い顔で見られたらたまらない」

「えええ……!?」


な、なにそれっ……!

恥ずかしいし、やっぱり過保護すぎる……!!


「……なぁ、美都」

「……?」

「もう、我慢できない」

「えっ?」

「この際だから、お前が俺のことをどう思ってようとどうでもいい」

「わっ……!?」


急にソファに降ろされた私。


その瞬間、使用人さん達が一斉に部屋を去った。


「な、なぁにっ……!?」


怖い怖い……!

もしかして、奏くんの生贄になっちゃったりするのかな……!?

いやいやまさかそんなわけないよね!!



「俺は……俺は、お前が好きだ」

「……へっ?」

「何にも変えられないぐらい、好きだいや好きなんかじゃ足りない愛してる……!!いや、愛してるでも未熟だ……とにかく、表せないぐらいお前が大切なんだ」

「ど、どういうこと……!?」


押し倒されながらそんなこと言われて……私、勘違いしちゃいそうだよ!!


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