クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「美都様、大丈夫ですよ、自分の気持ちに素直になってください」
ぽんぽんと優しく頭を撫でてくれる皐月さんに、優しくされて……余計に、涙が溢れた。
「きっと、うまくいきますから。美都様からも、好きだと伝えてみてはどうでしょうか」
「で、でもっ……振られたらっ……ぅ……」
目、明日腫れちゃうかもな……。
どうして、涙止まらないんだろう……。
やっぱり……自分に、自信が持てない。
奏くんのせいとは言わない。だけど、奏くんはなんでもできる人だったから……やっぱり、自分は劣っていると思ってしまって。
それからも、色んな人に会っていくうちに……自信が小さくなってしまった。
弱虫な自分なんて、大っ嫌いなのに……。