クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「ふふっ、本当可愛い」

「も、もう言いすぎだってばぁっ……!」

「美都の照れる顔見たくて言っちゃうんだよ」

「っ……!!私、ちょっと飲み物飲んでくるっ……!」


奏くんから離れて、ダイニングルームに向かう途中だった。


ふとスマホを見ると……そこには、遥希くんからのたくさんの通知。


そういえばっ……私、遥希くんに告白されてたんだった……!!


断るの、本当申し訳ないな……相談にも乗ってくれてたし……だけど、私は奏くんと付き合いたい。


答えなどもうとっくに決まっていて。


……だけど、今じゃなくてもいいよね。


ダイニングルームにつき、用意されているお茶を少し飲む。


「はぁっ……」


朝から奏くんにたくさん溺愛されて、どうにかなっちゃいそうだ……。


だけど、幸せで……胸がいっぱい。


好きな人と付き合うって、こんなにも幸せなことなんだなぁっ。


ふふっ、なんだか不思議と笑みが出ちゃう。


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