クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「美都が将来俺だけの嫁になるって考えただけで、狂いそうなぐらい嬉しい」
「奏くん……」
とっても、嬉しいけど……。
なんだか、ものすごく黒いオーラを放たれながら言われると、とんでもなく怖いのですが……!!
「あれ?震えてるの?大丈夫、“美都には”何もしないから」
肩を優しく掴まれる。
「な、何もしないっ……?な、なんだか奏くんとんでもないこと考えてない?」
「ん?そんなことないよ」
「そ、そっか……」
奏くんがそう言うなら、きっとそうだよね……!!
よし、奏くんを信じよう!
「朝ごはん、パンケーキだね」
「そうだね……!」
久宝家専属のシェフさんが作ってくれているらしいけど……見た目と香りでわかる、とっても美味しいものだって。
「私、食べようかな」
「じゃあ俺も食べる」
とっても広い机なのに、隣の席に座った私達。