クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「……ああ、美都朝食中だったね。食べよっか」

「う、うん」


再びパンケーキを食べ始めた私達。


やっぱり、美味しいな。


シェフさんの腕がいい、それもそうだけど、やっぱり1番の理由は……隣に、大好きな奏くんがいるからだと断言できる。


そんな思いを胸に、朝食を終えた。







*1時間後*


「か、奏くん出して……!!」


ドアを叩いても、奏くんは何も言ってくれない。


遡ること5分前———


「寛いでたら随分時間経っちゃったな」

「そうだね」


奏くんといっぱい一緒に入れて嬉しかったなぁ……!


「美都」

「ん?」

「キスしていい?」

「へ!?」


ど、どうしよう……。


「嫌?」


嫌なわけない……でも、恥ずかしい……!!


「ううん、嫌じゃないよ……?」

「だめズルい可愛い」

「へっ?んっ……!」


ちゅっと噛み付くように口付けられる。

やっぱり、幸せな気持ち。

< 161 / 243 >

この作品をシェア

pagetop