クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「届けに行って大丈夫ですよ?」
「でも……」
「うーん、じゃあ一緒に行くのはどうでしょうか?」
これなら、私とも離れないから護衛もできるし、届けられるしちょうどいいよね。
「いいんですか?」
「はい!」
妹さんお腹空かせてるだろうし。
何故だか目を輝かせている皐月さん。
「じゃあ行きましょうか!」
「ありがとうございます、美都様」
数分後、
渡り廊下を歩いて中等部校舎まできた私達。
やっぱり皐月さんはモテモテで、沢山の人が集まっていた。
「妹さんってどこの教室なんですか?」
「1年2組です」
「そうなんですね。じゃあ向かいましょうか!」
「はい」
なんだか、皐月さん嬉しそうな顔をさっきからよく見せるなぁ。
やっぱり、妹さんに会えるって嬉しいのかな?
歩きながら、口を開いた。