クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
拗ねてる……ちょっと可愛い……。

我慢できなくなって、奏くんの小さなお顔の綺麗な頬を両手で包み込んだ。

奏くん、むすってしてる……。


「じゃあ、私が他の人と話すのをオッケーにしてくれたら、何か頑張ったたびにご褒美あげる!」

「……本当?」

「うん!」


奏くんの財力に比べたらあれだけど……私が何かすることはできるし、食べたい物とか……いや、専属シェフさんがいるか……。


ん……?私からあげられるご褒美って、結構限られてる……!?


「……わかった、それなら頑張る」

「ありがとう」


必要最低限の会話だけにしよう、いずれ奏さんが私が絶対に離れていかないって思ってくれたら、もう少し口数を増やしても大丈夫かな?


「……それで美都、品って?」

「へっ!?」

「なんでアイツには言えて俺には言えないの?」


そんなきゅるるんなお目目されても……サプライズでプレゼントあげたいから、言うことはできない。

< 217 / 243 >

この作品をシェア

pagetop