クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「だ、大丈夫奏くん……!?」
「ごめん、重いよね」
「ううん私は平気だけど……」
本当……自分の体調管理ぐらいしっかりできるようにならないとな……。
これ以上美都に寄りかかるのが申し訳なくて重い身体をどうにか動かし、ソファに寄りかかる。
「奏くん、眠かったら寝てていいからね」
「うん、ありがとう。美都はまだ勉強するの?」
「う〜ん、どうしようかなぁ」
「……」
どんどん美都の頭が良くなっちゃうな。
元々美都は優秀だったのに、努力も惜しまず……。
これじゃ、美都は俺がいなくても生きていけるようになってしまいそうで心配だ。
にしても、どうして美都はあんな時間まで勉強しているのだろうか。
普段なら、明日ちゃんと朝早く起きるためにと最低でも11時までには寝ているはずなのに、今日は余裕で美都にしては夜更かししている……。