クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「拗ねるから」
「えええっ……!?」
「美都からキスしてくれないんだったら、拗ねちゃうから」
美都の綺麗な首筋に顔を埋めた。
「は、恥ずかしい……」
「じゃあしなければ?」
「が、頑張るからもうちょっと待って……!」
「……」
俺の肩を押した美都。
何か言いたげにしながら愛らしくこちらを見つめてくる。
「あ、あのね」
「なぁに?」
返事をしながら美都の頬を撫でる。
「奏くんに、プレゼントがあるの」
「プレゼント?」
「う、うん!これ……」
渡されたのは黒い箱。
「……開けていい?」
「うん!」
開けるとそこには青い宝石の指輪が入っていた。