クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。


「……美都、大好きだ」

「ふ、えっ……?あ、うん……」


ズキッ———

これは、幼なじみ、としてだから……。

私は作り物の笑顔を顔に貼り付けて、返事をする。


「私も、大好きだよ」

「……そうか」

「うん!」


なんだか、嫌な予感がしちゃうんだ。






時刻は夜の10時だ。

今日はなんだか早く寝れそうで。


奏くんがプレゼントでくれたネグリジェに身を包まれ、就寝しようとしている時だった。


コンコンッと部屋がノックされた。

「はーい」


奏くんだよね。


ガチャンッ。


「美都、もう寝るのか?」

「うん!今日はなんだか早寝れそうだから」

「そうか」


……?奏くん、どうしたんだろう。

なんだか言いたげなことがありそうな雰囲気をしていた。
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