クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「……美都様がどうであれ、これは美都様のお父様からの申し出ですので。」
なにかマウントを取るようにフッと微笑んだ皐月さん。
怒りを帯びたまま、奏くんは私の手をぎゅっと握って、強引に引っ張った。
「い、痛いよっ……!」
「……ごめん美都、じゃあこうする」
「へっ?」
途端に姿勢を変えたと思えば、ひょいっと私のことをお姫様抱っこしてしまった奏くん。
「……美都、体重減った?」
「えっ?そ、そうかな」
「なんか軽くなってる」
そんなに大差ないと思うけど……最近体重測ってないしな……。
「それは嬉しいな……あはは……」
「そうじゃない、もしかしてストレスであまり食事をとってないんじゃないか?」
「す、ストレス……?」
あっ……。
この時、私はしっかりと自覚をしてしまった。
……これは、奏くんに恋をしているからだ、と。
最近やけに食欲がないとは思っていたものの、原因は不明。
だけれど、やっと明確になってしまった……。
なにかマウントを取るようにフッと微笑んだ皐月さん。
怒りを帯びたまま、奏くんは私の手をぎゅっと握って、強引に引っ張った。
「い、痛いよっ……!」
「……ごめん美都、じゃあこうする」
「へっ?」
途端に姿勢を変えたと思えば、ひょいっと私のことをお姫様抱っこしてしまった奏くん。
「……美都、体重減った?」
「えっ?そ、そうかな」
「なんか軽くなってる」
そんなに大差ないと思うけど……最近体重測ってないしな……。
「それは嬉しいな……あはは……」
「そうじゃない、もしかしてストレスであまり食事をとってないんじゃないか?」
「す、ストレス……?」
あっ……。
この時、私はしっかりと自覚をしてしまった。
……これは、奏くんに恋をしているからだ、と。
最近やけに食欲がないとは思っていたものの、原因は不明。
だけれど、やっと明確になってしまった……。