クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
両頬に手を当てられて……視線を逸らすことができなくなってしまった。


そして……私は、フリーズしてしまった。


それは、唇に柔らかい感触が走ったから。


目の前には、奏くんの綺麗なお顔がある。


「……へっ?」

「……美都がわからないのが悪い」

「ふぇ……ええっ!?」


私、奏くんに、キ、スされちゃった……!?


むっとまた拗ねている奏くんがまた可愛くて……。


でも……なによりも、唇に甘い味、感覚が残ってる……。


「……ごめん、勝手に」

「あっ……ううん……」


奏くん……なんで、私全然嫌じゃなかった……。

好きな人とキスをするって……こんなにも、幸せなことなんだ。


「む、むしろ……」

「?むしろ?」

「あっ……ううんなんでもな——」

「言って」


真っ直ぐな視線が私に向けられる。


またドキドキ心拍数が上がって……。


「っ……嬉し、かった……」

「っ!?」

「か、奏くん!?」


急にカァッと顔を赤くした奏くん。

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