クールな幼なじみ(将来の)旦那様は、私にだけ特別甘いようです。
「お、お熱でもあるのっ……!?」


奏くんのこんな真っ赤なお顔、見たことない……!!


「……美都、本当ずるい」

「ええっ……!?な、なにがっ……!?」


ず、ずるい……!?それ以前にお熱が心配……!!


「お熱、ない?!」


奏くんのおでこに自分のおでこを当てる。


……!結構、熱い……!


でもその瞬間だった。

プシュー!と効果音がついてしまいそうなほど、奏くんの顔が更に真っ赤になったのだ。


「わぁ!?大変……!!!」

「大丈夫……」


大丈夫じゃないよ絶対……!!

ど、どうしよう……!!


「誰か呼んでくる!!」

「行くな」


立ち上がって走り出そうとすると、ぎゅっと手首を掴まれてしまった。


「……少し、照れただけだよだから、行かないで」

「っ……!う、ん……わかったよ!」


奏くん……。


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